☆ 入札問題について

徳島県西部の三好市は談合、最低制限価格漏えいのうわさがまことしやかに流されていました。しかし、平成18年3月に6町村が合併して発足した三好市は、昔から住民のつながりが強く、真実を追及しようとする市民はおらず、「うわさ」に留まっていました。

 そこで、当会が、平成25年3月、うわさの実態を追及しようと、21年度から24年度の間に行われた一般競争入札と指名競争入札されたすべての工事、委託業務などの予定価格などの情報公開請求を行いました。市議も、疑問に思いながら手をつけていなかった問題だけに、市議の一部からも大いに注目されました。

請求の結果、年間約500件の入札があり、入札や落札業者、入札、落札価格は公開されていたが、予定価格と最低制限価格は非公開という驚くべき実態が明らかになりました。県内の各市を調査しても、三好市以外はすべて公開していました。この事実を持って、当会のメンバーが、再三、担当職員に公開するように申し入れましたが、理由なくことごとく断られました。このため、情報公開請求訴訟の準備に入ったところ、市発足時からその席に座り続けてきた俵徹太郎市長が、平成25年7月に体調不良を理由に辞任、「明朗な市政を目指す」との公約を掲げた黒川征一市長が誕生しました。当会は、改めて平成21年度~24年度の一般・指名競争入札の情報公開を請求しました。

  予定価格、最低制限価格は公開され、年間約500件の入札案件のうち、予定価格と一致したのが年間約10件、最低制限価格と一致したのが約10件ありました。そのほか、ほとんどが落札率95%以上で、残りは最低制限価格の3万円以内で落札されていました。適正な競争が行われたと考えられる70~80%代の落札率はほとんどありませんでした。しかも、入札参加業者は、ほとんど同じ顔ぶれで、同一業者が落札していたのです。このことから、適切な入札が行われたとは思えず、「うわさ」は、事実だったと確信したところです。

  黒川市政に代わって、入札業務に関しては厳しくなり、新しい業者も入札に参加、落札しています。さらに、ある入札案件で、落札業者が辞退を申し出るということがありましたが、市はこの業者を指名停止処分にしました。俵市政時代には考えられないことで、当会では、今後も目を背けることなく監視を続けていくことにしています。

 

☆ 公文書紛失について

 上記の情報公開請求で、市道整備工事に関する書類一式が紛失していたことが分かりました。三好市は、オンブズマンによる情報公開請求時に発見できなかったものの、再度探してみたら別の場所に保管していたことが判明、紛失ではないと主張しましたが、公文書のずさんな管理に間違いなく、地元の徳島新聞や読売新聞徳島版に掲載され、各方面に大きな反響を呼びました。

 公開された書類を見てみると、三好市が土地を購入していますが、購入価格の根拠となる鑑定書などの書類が一切なかったうえ、周辺の取引価格に比べ、なんと3倍以上の価格で購入していました。このような実情を見ると、紛失を理由に情報公開を拒むつもりだったのではなかいか、と思わざるを得ません。もし、故意に不存在を主張したのであれば、住民との信頼関係を損ねてしまう結果となり、行政として大きな問題であります。

今後、市が再発防止に向けた取り組みをどのようにしていくのか注視したいと思います。